2020年8月31日月曜日

政治談議2

 熊「大変だ!大変だ!ご隠居。」

ご隠居「どうしたんだい。熊さん。」

熊「どうしたんだい、じゃないですよ。安倍首相が突然、やめるってんですよ。」

ご隠居「そうだね。突然、辞意を表明したね。」

熊「町ん中では、号外が配られていましたよ。」

ご隠居「国会あたりもにぎやかになってきたな。」

熊「“にぎやか”て~っと、何ですかい、お祭りでも始まってるんですかい。」

ご隠居「お祭りというわけでもないが、次の、“首相は誰か”って、騒がしくなってる。」

熊「お祭りといえば、花見。これも問題になりましたねぇ。」

ご隠居「税金で開いた“桜を見る会”に、自分の後援会の人を大勢呼んで、過去5年間で1億5千万円も予算を超過した。」

熊「そう、それで、みんなが、税金の私物化だって怒った。」

ご隠居「しかも、桜を見る会前夜のホテルの後援会の宴会食事会で、少なくとも1万円以上する飲食にも関わらず、参加費は5千円しか徴収せず、279人の弁護士さんや法学者さんから公選法違反の疑いがあると訴えられている。」

熊「その前の“森友・加計”問題もひどい話ですよね。」

ご隠居「ああ、疑惑を指摘されても、開き直るだけで、自分が関係あったらやめるって言って居座った。」

熊「そう言ったが、結局、うやむや。」

ご隠居「そうだ。そのことにはなんの説明責任も果たさず、今回の辞意表明は、無責任の極みだ。」

熊「でも、長期政権で安定した政治だったっていう人もいましたよ。」

ご隠居「在任期間が7年8カ月だったから、その評価についてもいろいろ言われている。」

熊「長けりゃいいってもんでもないですね。 いろいろ“お友達”の悪い噂もありましたね」

ご隠居「特に、“お友達内閣”と揶揄された大臣が、次々にやめている。最近でも、安倍首相が法務大臣に指名した河合克行氏が、金をばらまいて、妻の案里氏とともに公職選挙法違反で逮捕されている。」

熊「とんでもない話ですねえ。」

ご隠居「TV で “辞任は残念”など語っている稲田朋美氏は“お友達”として有名だが防衛相を辞任。甘利明氏も経産相を辞任した。第2次安倍内閣の閣僚は10人も辞任している。」

熊「そんなにやめているんですかい。もう忘れていたが驚いた。」

ご隠居「“新型コロナウイルス”への対応も批判が強かった。」

熊「そうですね“アベノマスク”の評判もいまいちだった。」

ご隠居「国会も開かず“ほとんど無策”との批判もあった。」

熊「そうですねぇ。」

ご隠居「最近の新聞の世論調査では、安倍内閣の支持率は37%で、不支持率は54%と、第2次安倍内閣の発足以来、最高の不支持率となった。」

熊「そうですか。もうやめ時だったじゃないですか。」

ご隠居「そうとも言える。“やめさせられたら影響力を残せない。”“逃げ出したといわれないための健康問題”といった声もある。」

熊「最後まで、自己保身ってぇことじゃないですか。」

ご隠居「次の総理に誰がなっても、総選挙はすぐ実施される。しっかりした目で選択を誤らないようにしたいものだ。」

熊「そうですよねぇ。」

2020年1月1日水曜日

新年おめでとうございます。 2020年、令和2年を迎えました。


新年おめでとうございます。
2020年、令和2年を迎えました。
2019年は、新しい元号・令和がスタートし、ラグビーのワールドカップが日本中を沸かせ、「ONE・TEAM(ワンチーム)」が新語・流行語大賞に選ばれた年だった。
さて、今年はどんな1年になるのだろう。
東京オリンピック・パラリンピックは、世界各国・地域から参加するトップアスリートの競技に、多くの人々が感動し、賞賛の声を贈るだろう。
しかし、そうした喧騒の中で、景気の動向や国民の暮らしはよくなるのか、どんな世の中になるのか。
オリ・パラを利用したナショナリズムをあおる報道が続き、立憲主義を踏みにじる勢力の動向とも相俟って、日本の針路についての動向が気がかりでもある。
2020年は、十干十二支によると「庚子(かのえ・ね)」。「変化が生まれる状態」「新たな生命がきざし始める状態」の年だともいわれる。
また、2020年、令和2年。いずれも「2」並びの年である。この「2」が今年を表す数字となる気がする。
1月の京都市長選挙、オリンピック前の東京都知事選挙、そして、今年は必ず総選挙が実施される。
「2」並びの年、2つの針路を巡る大きな選択が迫られる年となるだろうとの予感がする。
私もまた、一昨年の古稀から、今年は72歳を迎える。
今年をどのような年にするのか、年男の生き方の大きな選択を迫られる年になりそうだ。
来し方を振り返り、選択を誤らないようにしたいと思う。