「空念仏」か、「鬼の空念仏」か
「空念仏(からねんぶつ)……①信心もないのに、もっともらしく念仏を唱えること。また、念仏を唱えるふりをする。②実行の伴わない口先だけの主張や宣伝。」……今の政府・自民党の姿勢を表しているが、国民にはもう見透かされている。
それは、岸田文雄内閣の支持率が急激に低下し、最低の記録を更新していることに表れている。
これは、霊感商法や「日韓海底トンネル」など常軌を逸した寄付金集めや家庭崩壊を招く「信仰」など、反社会的組織と批判される旧統一教会(世界平和統一家庭連合)と、岸田内閣の閣僚や自民党所属議員との底知れない関係が明らかになっているにも関わらず、組織としては何ら調査もせず国民の疑惑を招いているからにほかならない。
また、安倍晋三元首相の「国葬」についても、国会にも諮らず、独断で2億5千万円を超える国民の税金を勝手に使うことを決めたことに対して、多くの国民が問題視していることなどが影響していると報道されている。
岸田首相は、「国民からのご指摘については真摯(しんし)に受け止めなければならない。さまざまな声を受け止め、日本の直面する課題に全身全霊で取り組み、使命を果たしたい」と述べている。
しかし、第二次改造内閣の組閣に当って「問題が指摘される団体との関係を注意しなければならない」と言って着手したはずだが、フタを開けてみると、政務三役(大臣、副大臣、政務官)78人中、教団との関連があった議員は35人にも上り、識者からは「もはや“統一教会内閣”。統一教会と関連のない議員だけでは、内閣を作ることができなかったのでしょう。」と批判され、その後も、ゾクゾクと関係が露呈される事態となっている。
政府と自民党は、統一教会と閣僚ら政務三役の関係について「個人の政治活動に関するもので、調査を行う必要はない」とする閣議決定をしていたが、慌てて、急遽独自に調査するとしたが、幹事長名での議員へのアンケートに過ぎない。
これでは「空念仏(からねんぶつ)」どころか、「鬼の空念仏(おにのそらねんぶつ)………容赦なく亡者を責め立てる地獄の鬼が念仏を唱えるわけもなく、仏心など少しもない鬼が殊勝ぶって念仏を唱えるという意味。冷酷で無慈悲な者が情け深そうに振る舞ったり、言ったりする。冷酷残忍な人がうわべだけ慈悲深くみせかけること。また、柄にもなく殊勝にふるまうこと」である。それこそ、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)と同一の姿勢に通じるようにも思える。
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