2018年3月23日金曜日

“忖度”と“諂う”


“僕”が突然有名になってから1年。
当時は、“僕”の漢字を書くことができなかった人でも、今は、多くの人が“りっしんべんに寸”と知っている。
2017年の流行語大賞にも選ばれた。

“僕”を突然有名にしたあの方は、昨年の7月に“詐欺罪”で逮捕拘留され、230日以上、異例の接見禁止が続いている。
10月には衆議院選挙も行われ、政党の離合集散もあり、与党が大勝した。
“僕”の周りは、少し静かになったかに見えた。

しかし、年が明けて、“僕”の周りは再びざわついてきた。

今度は“決裁文書の改竄”が大きな問題となり、“僕”が再び注目されている。

国会に提出され、論議されてきた国の決済文書が改竄(かいざん)されていたというのだ。
この1年、“忖度”を否定し、「森友学園」への国有地売却の値引きの経過等の「決済文書を廃棄した」と、官僚が、国会で強気の答弁を行っていたのにだ。
さすがにこの官僚は辞任して退職した。

また、「森友に関わったのでは」と言われる、いわゆる「夫人」は、こっそりとfacebookに「いいね」を送っている。
その「夫」は、国会で「夫人は関わりないと言っている」と答弁し続け、もともと利害関係者である「夫人」にも関わらず、無意味な答弁だと分からないはずもないだろうにだ。

“僕”は考えた。
決済文書の改竄(かいざん)は、日本国中に疑問と怒りの声が拡がり国会前も連日、騒然としている。
この決済文書の改竄(かいざん)や国会軽視の姿勢、これは、「権力の顔色を窺って、特定の利益のために行動をとる」ことで「諂う(へつらう)」ということがぴったりする。
本来の“僕”は「人の思いをおしはかる」ということであり、こうしたこととはまったく違う意味だ。

決済文書の改竄(かいざん)によって何が隠され、国会で1年間の論議は何だったのか。真相の究明を期待したい。