2018年となった。私は今年、古稀を迎える。
終戦から3年、昭和23年に生まれ、いつの間にか70歳になる。
古稀は、中国唐代の詩人・杜甫の『曲江詩』の詩句
朝回日日典春衣,每日江頭盡醉歸。
酒債尋常行處有,人生七十古來稀。
穿花蛺蝶深深見,點水蜻蜓款款飛。
傳語風光共流轉,暫時相賞莫相違。
「酒債は尋常行く処に有り 人生七十古来稀なり」(酒代のつけは私が普通行く所には、どこにでもある。(しかし)七十年生きる人は古くから稀である)に由来するという。
唐の時代には、70歳で“古来稀”であったのだろうが、私は、いつの間にか70歳を迎える。
最近の私は、杜甫ほど、飲み歩くことも少なくなった。
別の先人、春秋時代の中国の思想家、哲学者、儒家の始祖、孔子(紀元前552年~紀元前479年)の教えをまとめた論語では、
子曰く、
「吾十有五にして学に志す。
三十にして立つ。
四十にして惑はず。
五十にして天命を知る。
六十にして耳順ふ。
七十にして心の欲する所に従
ひて矩を踰えず」
と説いている。
今から、2,500年も前の時代である。
心の欲する所に従いて…とは、「“心の思うままに”ものごとに対応しても、人の道に外れない」と聞いたような記憶がある。
“いつの間にか”70歳の私にとっては、もちろんだが、とてもそんな域にはない。
「天命」も知らず、「惑」いながら、「耳順」でウロウロしながら過ごしている。
さて、今年も同じだろうが、ただ、漫然とした一年とならないように心がけようと思う。
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