2020年オリンピック招致での滝川クリステルさんのプレゼンテーション “おもてなし” が大きな話題になっている。
もともと “おもてなし” とは、お客様に対する日本人の心遣い、心配りを表すもので、 日常の生活においても、歓迎の意だけではなく、会釈や挨拶を交わす、お年寄りに席を譲る、お礼を言い感謝を表すなど、他人への思い遣りの心を前提としている。
そしてそれは、心からの想いであり、表面上の外交辞令であってはならない。
しかし、「日本人には “本音と建前” がある」と論評する人もある。
先日、友人数人と大分県の温泉旅行を計画した。その旅程のことである。
「途中のビール工場にはビールの試飲がある。寄ってごちそうになろう」と立ち寄ることにした。
ビール工場に着くと、幸い、10分ほど待てば工場見学ができることがわかり、早速、申し込みをすることにした。
次が、この申し込みの際のやり取りである。
「見学できますか」 @「ご予約されていますか」
「いえ、予約はしていません」 @「何名様ですか」
「7名です」 @「1時から見学ができます」
「よろしくお願いします」
しかし、そこで、受付嬢から @「次からは、予約してきてくださいね」と、かぶせるように念を押され、「エっ!」と驚いた。
この日はあいにくの雨。工場見学に来ているお客様は少なかった。
“おもてなし”
雨降りに、試飲が目的とはいえ、工場見学に来たお客様を迎える心遣いが感じられなかった。
せめて「お客様よかったですね。今日はちょうど、空いています。 混んでいる時もありますから、次から予約してきていただくとお待たせしないでご案内することができます 」くらい言われると、もっと気持ちよく、できたての生ビールを頂けたと思う。
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