2022年1月1日土曜日

新年おめでとうございます。

 


新年おめでとうございます。

2022年、令和4年は、どんな年になるのだろうか。

世界的なパンデミックを起こしている“新型コロナ感染症”

は、オミクロン株など次々に変異を続けながら、なかなか収まる気配が見えない。

発表された22年度予算案は、107兆5964億円と21年度当初予算比で0.9%増と10年連続で過去最大を更新している。

岸田文雄首相は「成長と分配の好循環による新しい資本主義の実現」予算案というが、アベノミクス焼き直しに過ぎない。

歳出を見ると、高齢化に伴い社会保障関連の自然増を除けば、実質的な増額は、防衛費(1%増)のみ、「賃上げ減税」とする「法人税の減税」の恩恵は大企業の内部留保に回るだけで、「経済の好循環」とはかけ離れた政策となっている。

コロナ感染症対策は、国民の命と健康を守ること」は最優先課題であるが、21年度と同額の予備費5兆円。営業自粛や営業時間短縮で経営の危機に瀕している飲食業をはじめ、危機的な国民生活を支援する施策も極めて不十分である。

「感染抑制でパンデミックからの脱却か」、「経済活動か」と対比されるが、2022年予算案では、そのいずれも不透明。もともと、「経済」とは「人々が豊かな生活を送るための物の生産やサービスの提供」と「消費」の循環によって成り立つもので、経済活動とは、「社会全体の人々のニーズを満足させる供給を組織する」活動である。

この22年度予算案は、「新自由主義からの転換」を声高に言っても、その実態は、従来の「自己責任・自助・共助」を踏襲するものにほかならない。

今年の干支は「壬(みずのえ)寅(とら)」。「壬」は厳冬、静謐、沈滞、「寅」は動。春が来て草木が生ずる状態を表しているといわれ「冬が厳しいほど春の芽吹きは生命力に溢れ、華々しく生まれる」という。

前回の「壬寅」は、420年前(1602年)江戸幕府の成立前夜。激動の時代であった。

今年の「壬寅」は、新自由主義“偽の経済活動”の継続か、主権者である国民の命と暮らしを大事にする政治かの選択が激しく問われる年になると思える。

 

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